3-4 放射性降下物と心臓病の相関関係

低線量被ばくの危険性を訴える科学者たちは、様々なデータを見せながら証明しています。スターングラス博士は1945年から75年までの動脈硬化性心疾患死亡率の推移と、アメリカ・ソ連・フランス・イギリス・中国の核実験の時期との相関関係を図にして示しています。


スターングラス:バーテル博士が今おっしゃったこと、全般的な早期老化が心臓病を引き起こしているということは非常に深刻な問題で、現に核実験の期間、起こりました。動脈硬化性心疾患のグラフ(図1)をご覧ください。1945年から1970年の推移です。10万人単位の死亡率で、対象とした州はニューメキシコ、ユタ、ジョージア、テキサス、イリノイ州です。アメリカ全土の平均のデータからもおわかりいただけると思いますが、1948年ごろから、急激な説明不可能な上昇が始まっています。48年というのは、この病気が特定疾患に指定され、分類が開始した年ですが、ピーク時がちょうど核実験が止んだ時です。

動脈硬化性心疾患死亡率

動脈硬化性心疾患死亡率

(図1)動脈硬化性心疾患死亡率 X軸:年

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 動物実験でも証明されているのですが、高線量の放射線とコレステロールを与えられた動物は動脈硬化性心臓病を発症します。放射線とコレステロールが相乗効果を起こすということは予想もしていないことでした。この点の研究をする必要があります。

アーチャー:このグラフの数値についてですが、人口構成が変わる時期ですから、出生率が下がり、したがって死亡率が多くなるという点も考慮した方がいいと思います。

スターングラス:私たちもそれを考え、各年齢層別の表も作りましたが、どの年齢層も同じく増加しています。その上、日本のガン死とアメリカの心臓病死が最近激減しています。他の国でも、社会的経済的要因が異なる国々でも同じ現象が見られます。つまり、核実験の開始と停止の時期に従って、動脈硬化性心疾患の急激な上昇と下降が見られるという世界的な現象です。

 全く疑う余地がないと主張しているわけではありません。しかし、どの程度かわかりませんが、アルファ線が体内に入っているのかもしれないという問題です。これは動物実験でも、最近の女性の調査でもわかっています。乳がんの手術の後に放射線治療を受けた女性に動脈の故障が出ているのです。このことは最近の放射線専門誌に発表されています。

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