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4-1 線量反応関係、直線仮説か非直線仮説か?

議長のモーガン博士が直線仮説では最近の研究結果を説明できないと、いくつかの研究結果をもとに述べています。最近(1970年代)の研究結果は、低線量をゆっくり長期間被曝すると、がんのリスクが高まることを示していますが、3.11後の日本の専門家は真逆のメッセージを発信している例を最後にご紹介します。

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3-5 低線量危険派vs無害派 論争 2:[訳者解説]

リスク評価の前提となっていたのが広島・長崎の原爆線量データでしたが、この会議の1年前にそのデータが間違っていたとわかり、アメリカの核兵器部門の「権威と体制をはじめ、NCRP、ICRPなどの勧告・報告やその体制がすべて大きく揺らぐことになる」ため、解決策として、研究者間の私信という形で広めることにしたそうです。「原爆線量が見直され、放射線リスク評価も再検討を迫られそうだという情報は、密かに、しかし瞬く間に関係者の間に広がった」ということです。その手紙が放射線影響研究者などにばらまかれたのは、この会議の1ヶ月前でした。ですから、ABCCの重要メンバーだったジャブロン氏も知っていたと思われますが、バーテル博士たちが知っていたかは定かではありません。

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3-4 放射性降下物と心臓病の相関関係

低線量被ばくの危険性を訴える科学者たちは、様々なデータを見せながら証明しています。スターングラス博士は1945年から75年までの動脈硬化性心疾患死亡率の推移と、アメリカ・ソ連・フランス・イギリス・中国の核実験の時期との相関関係を図にして示しています。

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3-2 低線量危険派vs無害派 論争 1:[訳者解説]

次に反論がセイモア・ジャブロン氏から出されました。1976年当時、ジャブロン氏は米国学術研究会議(National Research council)の副会長で、バーテル博士との応酬が続きます。議事録では、他のパネリストはDrと呼ばれていますが、ジャブロン氏はMrと呼ばれています。ジャブロン氏の意見は、それまでの3人の意見と真っ向から対立しています。

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