1976年議会セミナー

4-10 低線量被ばくの最大の影響は免疫システムの低下

スターングラス博士が日本とアメリカの子どもの死亡率を示して、核実験の影響によって、子どもの死亡率が増加していること、免疫力低下による肺炎やインフルエンザの死亡率が、核実験によって上昇したことを示しています。結論として、低線量被ばくの最大の問題は免疫システムの低下だと警鐘を鳴らしています。

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4-9 訳者解説:キロラド/キログレイって何?

4—8節でブロス博士ががんの放射線治療に使われる「キロラド」という放射線量の単位について触れていたので、「キロラド」が何に使われるのか調べてみました。現在はキログレイですが、このアメリカ議会セミナーと同時期に、日本でも60キロラド照射されたジャガイモを食べたラットの実験結果が国会で問題にされていました。

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4-7-2 訳者解説:ホットパーティクル仮説と福島第一原発事故

事故後にICRPの日本委員連名の文書が公開され、ホットパーティクル仮説を全面否定しましたが、42年前に日本の原子力委員会が決定文書として公開している内容は、プルトニウムを吸入した場合、発がんリスクが高いというものでした。2013年には福島由来のセシウムの粒子を世界で初めて映像化した論文が『ネイチャー』のScientific Reportsに公表されましたし、2014年には名古屋で見つかったホットパーティクルも映像化されています。

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4-7-1 訳者解説:ホットパーティクル仮説をめぐる論争

4-6でリッチモンド博士が述べた「ホットパーティクル仮説」をめぐる論争について、アメリカ・イギリスの原子力ムラを震撼とさせた論がNPO団体から出されました。現行の放射線許容量が高すぎるから低減せよという請願書でしたが、原子力ムラの慌て方は相当なもので、公聴会も次々と開かれていきました。

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